新築住宅の震災後の売り時・買い時

 友人から自宅マンションの売却をしたいという相談を受けました。

今のうちに売っておいた方が良いのか、それとももう少し待った方が良いのかという相談でした。

それに対しては、「首都圏で近い将来(1年か2年以内)に直下型の地震が起こるような事態が予測されるなら、あわててでも売ってしまった方が良いかも知れないが、地震リスクに対する過度の関心が払われている現状で、あわてる必要がない」というのが私の回答です。

現在、大震災の余震が続いているので、嫌でも地震リスクが頭から離れません。住宅を購入しようとしていた人たちも、少し様子を見ようと買い控えているので、首都圏の住宅需要が一時的に落ち込んでいます。客足が落ち込むと、焦りだすのは不動産会社で、あと2カ月ほどこの状況が続けば、価格を下げてでも売りきろうと考えだします。こうなると中古物件を売却する価格へも影響が出てきます。幸いなことに、まだ、都内に関しては需要と供給のバランスが均衡しているようで、下落するような状況ではないようですが、余震が長引くようであれば、その可能性も出てきます。

ただ、今の需要の減少は、「買い控え」によるもので、近い将来再び需要へと変化します。今ある需要を先送りにするので、将来の需要とあわさって、大きな波になります。その大きな波になったときに、供給される新築住宅の量が足りなければ、中古住宅の需要が増えて、今よりも高く売れる可能性が出てきます。

さらに、震災復興需要により、現在首都圏の建材が不足して工事がストップしている現場が多数あります。建材の不足については、ほどなく解消されるとは思いますが、大きな需要が生じているので、今後は価格にも影響が出てくると思います。人手も足りなくなって、建築人件費も上がりますので、今までのように新築住宅を供給できなくなる可能性があります。

この二つのシナリオ通りに事が進んで、近い将来、需要の山と供給の谷が重なって、不動産価格に上昇し、中古住宅が高く売れるのではないかというのが私の見解です。

逆にいえば、買い手にとっては今が買い時と思っています。余震も徐々に収まってきてますし、原発の事故も最悪のシナリオが回避されつつあるので、市況の回復は、以外に早いのかもしれません。

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